皆が自動運転の恩恵を享受できる社会
2015年12月創業の(株)ティアフォーは、大学で開発していた世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」(登録商標)を公開し、世界最大のオープンソースコミュニティづくりを目指している。同社の事業モデルに関して、同社社長加藤真氏は、2021年9月13日号日経ビジネスの編集長インタビューで、次のように述べている。
「一つは、地域ごとの調整の部分です。その地域で走る自動運転車を出そうとするメーカーに、そこのルールに合わせたAIを作っていく。現地の走行データを集めながらパラメーターを調整するような作業ですね。 自分たちでやる場合もあると思いますが、僕らのような規模の会社が世界中をカバーするのは難しい。そこはパートナー企業にやってもらってロイヤルティ―を少しもらうような形を考えています。もう一つは、オートウェアを商用で使えるようにする部分です。リナックスには『ディストリビューター』と呼ばれる企業があるんですが、それと似たイメージです。・・以下略」。日本発の世界初、自動運転用オープンソフトウェアを牽引するティアフォー社、大きく羽ばたいて欲しい。(AS)