文字を音声で伝える❣
アメディア社は、視聴覚に障害を持つ人たちには大いに助けとなる機器を提供している。ウェブサイトを見た限りでは、文字を読み取り出力される音声も、一昔前の合成音声に比べるとかなり進化しており、日本語でも英語でも自然な音声に近くほとんど違和感なく聞き取れる。 アメディア社の社長さんはウェブ上でご自身が視覚障害・全盲であると告白されている。やはり「必要は発明の母」ということなのか。
今後是非考慮していただきたい点は、このシステム全体をウェアラブルにすることへのさらなる製品機能向上である。書物なり郵便物なりを読み手の目の前の定位置に置く作業は必要かもしれないが、基本的に読み手が身に着けている眼鏡状のもの、あるいは、小さな手許に持つカメラのような器具で文字を読み込みこれをスピーカあるいはイヤホンで伝えられるようにできれば読み手自信の身体的自由度が増すと思われる。これを実現するには、機器自体を超小型化する、必要に応じて音声サーバーを利用するための通信機能の追加、あるいはウェアラブルであるために防止しなければならない読み手の頭や身体の揺れにより生ずる読み取り装置の揺れ補正機能など、やや難しい課題を克服する必要はあると思うが、すでにある技術の応用だと思うので、それらの技術を有する企業との協業をなさることも重要なテーマとなるだろうとは思いう。ご一考頂ければ嬉しい。(AS)