可能性を掛けあわせて成すオンリーワン企業(第一)
工業部門と文化財部門という二つの事業部門を柱とする現在の第一合成株式会社は、創業当時は産業用コンテナ(容器)の専門商社だったそうです。 商社として営業を重ねる中で、様々な顧客ニーズに応えようと商社から製造業に転身、現在の工業部門となり、その後遺跡発掘時に必要となる遺品の運搬箱の製造にも参入して出来たのが文化財部門です。今では森林業における植林作業を軽減するべく植林機も手掛けており森林部門として三つ目の事業部門となっているようです。同社のウェブサイトを閲覧していると、画面下に表れる”WIPE”というノート型ホワイトボードのような新商品広告もあり、同社の柔軟な製品開発精神の力を感じます。
今回ANSListsjが注目するのは、我が国林業で使われるであろう苗木植栽機です。我が国の林業は、最近(2022年時点)多少息を吹き返してきているようですが、様々な理由から嘗ての勢いを取り戻せずにおります。林業不調の数々の原因の一つに、林業では樹木を伐採したら必ず苗木を植えて育てなければ持続可能な事業とはなり得ないことは自明の理ですが、しかし、苗木を植える作業はまだまだ人手頼みの作業が大半です。同社の苗木植栽機は、この苗木を植える作業を少しでも楽にすることで作業効率を上げるばかりでなく、作業者の身体負荷を下げることが出来そうです。環境問題が深刻になりつつある現代、森林保全は極めて重要なことであり、第一合成社の事業の発展を心より念じています。(AS)
