株式会社和える(aeru)

株式会社和える(aeru)

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日本の伝統を次世代につなぐ  社名の「和える」は、ローマ字で添え書きがあるように「あえる」と読むのが正しいそうです。  同社ホームページの「和えるについて」という会社説明文の中で「私たちは伝える職人」、「日本の伝統は人を優しくする」という小見出しに記述されている内容はとても心に響きます。前者で述べられている同社の事業三原則の一つ「三方よし以上であること」は、現代資本主義が直面している課題解決のキーワードだと思います。そして、後者に記されているように、日本の伝統とその文化は人を優しくし、社会を穏やかで美しくすると確信しています。  社名に使われている「和える」という言葉が意味するところの概念をキーワードに、「空間」や旅館やホテルの「客室」のプロデュース、「里山」の利活用、商品開発や壊れたものを直すことなどなど幅広く活動を続けている和える社の益々の活躍と発展を見守りたいと思います。(AS).
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2022年06月10日 「居心地のよいお店と暮らしvol.2」日本は昔からサスティナブルだった? aeru gojoで学ぶ、消費に頼らずサスティナブルに心地よく暮らすヒント slowz編集部が取材した店舗のストーリーや想いを紹介する「居心地のよいお店と暮らし」。このシリーズではお店のストーリーや想いから、消費者の私たちが居心地よくできる暮らしのヒントをご紹介します。  今回伺ったのは京都にある「aeru gojo」さん。日本の伝統 や先人の智慧を現代の感性と和えて、次世代につなぐため、 様々な事業を展開 する 「株式会社和える」が営 む お店です。  筆者である私は 、 slowzを通して「サスティナブル」に向き合う中で、サスティナブルに暮らすヒントは日本の伝統にあるのではないか? と思っていました。そんな思いから、今回は伝統と現代をつなぐ存在であるaeru gojoホストマザー(店長)の中川さんに、日本の伝統から 考える サスティナブルに暮らすためのヒントを伺いました。  取材から見えてきたことは、日本に伝わるサスティナブルな暮らしのヒントは「手間をかける」ということ。サスティナブルに暮らすといいながら、消費の速いサイクルに飲み込まれそうになる中で、私たちはどう心地よく暮らしていけるのか? そのヒントは「お気に入りのものを通して、自分にも誰かにも手間をかける」ということでした。  今回も最後に筆者が、お話から影響されて試してみた暮らしのヒントを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。  aeru gojoのコンセプトは「aeruのおじいちゃん・おばあちゃん家」。昔ながらの京町 家 の一角にあり、店内は畳 の香り が広がる どこか懐かしい 空間となっています。  「お家」というコンセプトをもっているからこそ、店長である中川さんも「ホストマザー」と呼ばれているそう。 訪れるお一人おひとりが、 長く 暮らしに寄り添う「一生モノ」に出逢って もらいたいという想いから、ゆったりとした空間の中で一つ ひとつ の商品を丁寧に紹介してくださいます。   aeru gojoに並んでいる"0歳からの伝統ブランドaeru" の商品はシンプルなデザインで、 「こぼしにくい器」「こぼしにくいコップ」シリーズは、 同じデザインを 日本各地の伝統産業の職人さんが製作され ています。産地によって素材や 表情 が 異なる ので、実際に手触りを感じながら自分のお部屋との相性や使い心地を、具体的にイメージしながら選 ぶことができ ます。  そして興味深いのが、中川さんは商品一つひとつの 特徴 だけでなく、商品の 生まれた土地の風土や歴史など まで細かく伝えておられることでした。取材のためにより丁寧に話しているのか伺ったら、どんなお客様にも、それぞれのお客様の興味関心に合わせて商品にまつわる話を伝えておられるそう。  今は 安価に 手に入 るものも多くあります 。でも、本来ものづくりにはたくさんの工程や資源を使っているはず。それを考慮した上で、商品の 価値 を判断することはとても自然な考え方だと思います。 「商品の 価格背景にまで想像を巡らせその意味 を確かめてみる」それはその商品の背景を自然と想像することであり、消費者にとっても手間をかける大事な工程なのです。  でも今はたくさんのものに出会える時代。「お気に入りのもの」ってどう選べばいいんでしょう...?そんな問いに対し、中川さんは軽やかに答えます。  「そんな重苦しく考えず、感覚で選んでもら えたら と思います。実は、赤ちゃんって本当にお目が高い の です」  え、赤ちゃんですか...?  確かにaeru gojoで様々な商品を触っていると、木のさらさらした手触りや、石のずしっとした重たさを素直に感じ取れます。私も 、取材の間、 無意識に木の 器 をずっと触って おり、 自分は木の触り心地が好きな のだと気づきました。   価格 や ブランド で選ぶことも素敵な視点です。でも、自分の 五感 を 活かして 選ぶことで選択肢が広がり、心が本当に喜ぶものを選べる気がします。自分の感覚と感性をひらき、自分とじっくり対話しながら選ぶ。それが「お気に入りのもの」を見つけるコツなのかもしれません。  お気に入りのものに出会えた時、「ずっと使うぞ!」とわくわくするもの。でもそれをずっと大切に でき るとは限りません。恥ずかしながら、私も気が付いたら使わなくなってしまったことや、壊れてしまい廃棄してしまった経験が多々あります。  ものをちゃんと使い続ける秘訣はなにか? 中川さんに伺ってみました。 ...
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