AI活用で水道管路の劣化状態診断
Fracta Japan株式会社は、「テクノロジーで社会益」をモットーに、老朽化しつつある我が国の上下水道インフラを、AIを活用して、管路の劣化状態を診断するオンラインツールを開発・提供しているそうです。 実業家加藤崇氏により2015年カリフォルニア州シリコンバレーで立ち上げられたFracta社、2019年に日本法人を設立して活動を開始しています。
長い年月をかけてほぼ日本全土にくまなく張り巡らされた上下水道網も、定期的な診断と補修・更新を行わなければいずれはその上下水道網も綻び朽ちてゆくことは明らかです。
人口減少段階に入った日本ではその人口構成は逆ピラミッド型に近づいた後、どの年齢層においても現在に比べて人口が大幅に減ると予測されています。これに歩調を合わせるように大きなインフラ網を維持管理していくための資金も不足していくと見込まれます。 Fracta社が開発し既に米国では実用化されているAIを活用した道具を使うことにより、低コストで人に代わる診断を行うことが出来るそうです。上水道に関しては、既に米国内28州・70社以上の水道事業体で採用され導入も完了(2022年7月末時点)しているそうです。
インフラ設備の老朽化が進む日本においてFracta社の技術の登場は誠に朗報です。同社の益々の発展を心より祈念しています。(AS)



