REGION STUDIES Inc.

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空き家の再生と活用  株式会社リージョン・スタディーズ(以下同社)の代表白坂氏(一級建築士)が始めた「ヤドカリ」プロジェクトに着目してみました。   現代の一般住宅の耐用年数は30年位だろうと、誰が言うともなく暗黙の常識のようになっているような気がしています。 その底辺にあるのは,固定資産税制があると思いますが、その周辺事情として中古住宅市場や中古住宅・空き家を改修して価値を上げて販売する仕組みや買い手側の中古住宅に対する不安感を払しょくするような保障の仕組みなどが十分に機能していないなどが挙げられるのだろうと思います。 加えて誰しも新しい家に住みたいという気分もあるのでしょう。   今や、我が国の空き家は大凡900万戸前後あるといわれています。 冒頭の白坂氏は、建築士としの仕事と並行して、空き家の活性化のための「ヤドカリプロジェクト」を始めたとのことです。 「ヤドカリプロジェクト」の詳細は、同社のウェブサイトを見ていただきたいのですが、要約すると、ある程度の基準を満たしている空き家を再生して住居や事務所として住みつつ、必要なタイミングで売却し次の中古住宅を再生して移り住む、あたかもヤドカリのように家を移り住むことからつけた名前のようです。白坂氏ご自身がこれを実践されており、ご本人としてはこの空き家再生プロジェクトにより地域を活性化させるという意図もお持ちのようです。   小さな一歩ですが、このような取り組みがジワリと広がり大きなうねりとなって、日本中の空き家が再生されて息を吹き返すようになると同時に、住宅の長寿命化が一般常識として広く認識されるようになると素晴らしいと思います。(AS)
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