走り歩くための選択肢
2022年8月15日付東京新聞朝刊でXiborg社代表の遠藤謙氏のインタビュー記事が掲載されていて、その最初の小見出しに「Xiborgの義足を使った米国選手が六月、米国での選手権で義足の100メートル世界記録を更新する10秒53を出しました。」とあります。普通の健常者でもこれだけの速度を出すことは難しいですが、足が不自由でも才能のある選手であれば義足で走ってもこれだけのスピードを出せるということに驚きを禁じえません。遠藤氏は「健常者を基準にするのは良くないと思いました。・・中略・・端的に言うと、本人の努力でどうにもならない障害があるのは良くない。ただそれだけです。それはテクノロジーで選択肢を増やせる。自分の足が無くても走れなくても、別に走りたくなければ、それは全然構わない。でも、走りたい人には選択肢が必要です。」と語っています。ここがとても大切な点だと思います。同社の地道な努力に敬意を表すると共に、義足以外のロボット研究分野においても活動をされていますのでこちらでのご活躍も期待しています。(AS)

